自宅に着いて、明かりが点いていること

扉を開けて、いい匂いがして

待っていてくれる人の、出迎える声が、聞こえて

――これほど、素直に嬉しいことはない




痛々しい頬、鳩尾への一撃…それだけで済んで、良かった
聞き分けのいい振りをして見送ったが最後、
若しかしたら、返して貰えなかったかもしれない

俺だったら、10年連れ添い、漸く好意を自覚して
人生の宝物に成り得る存在だと自覚した相手を
つい先日に出逢ったばかりだという素性知れぬ男の元へ
帰すことが出来るだろうか

たとえ気持ちが今は己になくても
一時の衝動、夢だと、築いた信頼や時間を盾に、……



……止めよう。

「俺はお前と会っちゃったから」
自分達の関係が成り立った影で、歯列を食い縛る男がいても
出逢って、どうしようもなく惹かれて、選んでくれたこと

愛おしい




しょんぼりワンコとトマト
彼シャツ
スープカレーと語らい
まどろんで、夢か、現か
2019/06/11(火) 22:02 逢瀬 記事URL COM(0)

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